日本に昔からあるワタイリをイメージした暖かなカバーオールです。インディゴの平織生地に色味の異なる柔らかなインディゴネル生地を重ねています。先染めした糸で織るネル生地や、生地染めしたネル生地、ネル起毛の深さの違い、厚みの違い等々、一見すると同じに見えるインディゴ生地も作られた背景が異なると経年変化もそれぞれです。同じくインディゴの糸で織られたダック生地や細かい目が特徴のピンオックスなど様々なインディゴ生地をあて布で重ねています。それぞれの異なる経年変化をドライストーンという手法で表現しています。色々なインディゴの生地を重ね、ポリステルの中綿を裏打ちして昔のワタイリをイメージしたカバーオールです。
ほんの少し昔まで、冬が近くなると各家庭では普段の着物に綿を入れて仕立て直し、温かいワタイリにして寒さを乗り越えるという知恵がありました。ほとんどがお母さんたちの手作業で行われ家族への優しい思いやりが感じられるワタイリを現代的にアレンジしています。
サシコ生地をベースに色々なインディゴのネルや生地をあて、長年履き込んだような風合いが特徴のパンツです。インディゴの生地は織り方や染め、糸の太さ、目の詰まり具合など作り方が異なることで経年変化もそれぞれです。柔らかなネル生地も同様に起毛部分が擦れていき、独特の経年変化をしていきます。あて布に施したそれぞれのインディゴの色の変化をお楽しみいただけるように生地を組み合わせています。お祭りのときに履く藍染めの細身のパンツに着眼して作られた、全体にスリムフィットでテーパードシルエットです。裾口の側面に施したファスナーは、着脱の容易さだけでなくシルエットの変化も可能です。合わせる靴により裾口のシルエットを変えてコーディネートを楽しんでいただけます。