インディゴ染めというと、デニムアイテムが一般的には有名ですが、素材選びや染め方にこだわることで様々な風合いや着こなしが楽しめます。今回は、リネン生地を糸から染め上げることで一味違った表情を生み出したシャンブレー生地を使い、モダンに仕立てられたジャケットとパンツのセットアップをご紹介。企画担当自ら、スタッフにスタイリングしつつ、そのこだわりや魅力についてお話しします。
「本来、リネン素材のインディゴ染めはあまり多く見られませんが、糸を束状にして染めるロープ染めの手法で糸からインディゴ染めにされたこの生地はとても表情が魅力的で、数年前から定番として使っているものになります。
生地の状態でインディゴ染めしたものに比べて、糸から染めたものには色に深みがあり、濃色はもちろん淡色にも奥行きのある色が楽しめるのが糸染めの特徴です。そのおかげでインディゴ染めの魅力の一つである経年変化が進むのも遅く、糸染めの方が生地の持ち味をゆっくりと味わえます。
インディゴ染めされた濃色と淡色をアシンメトリーに切り替えている2Bジャケットは、カジュアルな雰囲気の中にも洗練されたディテールワークがマッチしています。裏地にメッシュ生地を使用しており、素肌に当たるリネン特有のチクチクとした質感を軽減。Tシャツやカットソーなど、日常的に登場回数の多いカジュアルなインナーとも相性が良く、暑くなる夏にさらりと羽織れる快適なジャケットです。」
「ジャケット同様に、糸からインディゴ染めされたリネン生地で作られたツータックパンツです。両サイドの側章となるラインを淡色で切り替えたデザインがアクセントに。ドレッシーなアイテムでお馴染みのディテールワークを取り入れることで、カジュアルなムードを少しだけアップデートしています。ウエストはストリングとゴム仕様になっており、オンオフ問わずリラックスして穿いていただけます。ジャケットと同様にTシャツやカットソー、ラフなシャツなど、普段着に欠かせないなアイテムと合わせやすく、同素材を使って作られたジャケットとセットアップでの着こなしもお勧めです。」