世界に一つしか残っていない技術とうたわれる「マーブルプリント」。
そのたったひとつの伝統的な技術が京都にあります。

捺染プリントなどで使われるのりに染料を混ぜ、粘土のようにこねて様々なマーブル模様を作り出します。
古典柄をランダムに飛ばし四方八方にゆがめ、マーブル模様をくりぬきました。
ブルーをベースに水面に差し込む光をイメージして黄色やグレーを配色しています。この技術にしかできない細やかで不思議な柄が出来上がりました。
表面のマーブルプリントに対して裏面は無地の配色で身頃と袖をを切り替えています。衿の配色も印象を変え、表面と裏面で違う表情を楽しめるリバーシブル仕立てになっています。
マーブルプリント生地をパイピングに使いポイントにするなど細かいところまでこだわりました。形はベーシックでスタンダードなサイズ感のシルエットです。

「カセゾメ」と呼ばれる手法でインディゴに染め上げた糸を使い、シャツ地のような軽い着心地を求めてオリジナルで作った刺し子生地を使用したユーティリティシャツ。

カセゾメした糸はカセごとに色が変わるため織っていくと縦線状に入るムラ感が特長です。インディゴの中でも奥行きのある色落ちを楽しんでいただけます。
力織機特有の赤耳があり、柔らかくふっくらした素材感が魅力です。胸につけた大きなフラップポケットや、くりぬき仕様で作った腰ポケット、シャツでありながらジャケット感覚で着こなしていただけます。
肘部分やフラップ横にはインディゴのキャンバスをあて布として用い、先染めのサシコ生地と対比してアタリの出方でコントラストを楽しんでいただけます。